琉球銀行本店ビル 解体/取壊
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琉球銀行本店ビル(沖縄県那覇市久茂地1-11-1)が長年の役割を終えて解体されます。
沖縄県那覇市の国際通り近くの一等地に立地し、地上5階建て。竣工は1966年です。米軍の工兵隊が設計したとの記録が残っているようです。無柱空間や半円形の窓が特徴で建築に造詣のある方々にも愛された美しい建物です。
沖縄県庁やモノレール県庁駅等沖縄県の商業の中心地に立地し、文字通り沖縄県経済の中心地で長年に渡り大きな役割を果たしてきました。年数の経過により各所に老朽化が進み、かねてから耐震工事の必要性の議論もなされていました。
周囲には南国らしい樹木を植えられ、長年に渡り那覇市の玄関口の象徴の建物でもあった同ビル。県民からはその役割をたたえる声が聞こえてきます。「この建物のある景色は私の人生そのものでありました。人生の節目で那覇市の中心でお祝いをしてもらった記憶。忘れることができません。長年に渡り本当にお疲れ様でした。」初老の女性の声です。
2021年12月に新本店ビル着工開始とのことです。解体までまだ時間があります。もう戻らない景色を記録するために、琉球銀行本店ビルに足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと懐かしい記憶が呼び起こされるに違いありません。
(2020年7月執筆)
シンプルなデザインが美しい建物です。
これは知る人ぞ知るドライブスルーの夜間金庫でしょうか。車社会の沖縄ならではですね。
長きに渡りお疲れ様でした。
PHOTO:那覇在住T氏
VIDEO : Final Access ファイナルアクセス