北海道百年記念塔 解体/取壊
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北海道百年記念塔(北海道札幌市厚別区厚別町小野幌)の解体取壊しが決定しました。北海道百年記念塔の着工は1968年、一般公開は1971年です。野幌森林公園の中に堂々とした姿でそびえたつ有名なモニュメントです。「開拓の先人に対し感謝と慰霊のまことを捧げる」「将来に向かってのたくましい北海道の建設を誓う道民の総意を込めた記念塔」というスローガンを掲げ、建立されました。
内部にエレベータを備えた25階建の構造(このエレベーターは後年に閉鎖され、保守専用となりました)。冬季期間は閉鎖されたものの、展望室(8階)までは塔内の階段で登ることが可能で、北海道の雄大な大地を見渡すことができました。
北海道開拓の歴史を象徴し、関係者の強い思いが詰まった北海道百年記念塔。近年はその複雑な構造を起因とする腐食が問題となっていました。1990年代の大規模修繕(2回実施)を行うも完全修復には至らず、2014年からは塔は立入禁止となっていました。そして2019年についに解体取壊が正式決定しました。
塔の設置からおよそ半世紀。北海道開拓のシンボルとして、道民のみならず日本国民に愛されてきたモニュメントです。解体まで少し時間があるようです。最後に一度足を運んで、果敢に未踏の地の開拓に挑んだ先人たちの思いを受け取ってみてはいかがでしょうか。
(2020年10月執筆)
実に堂々たる佇まいです。
北の大地の厳しい冬の風雪にも半世紀にわたり耐えてくれました。
長きに渡り本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
PHOTO:PIXTA
この機会に北海道開拓の歴史に関しての見識を深めてはいかがでしょうか。
困難を乗り越えた先人達の気概は私たちの明日への活力になるはずです。
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