高梁市立吹屋小学校 閉校
- 文化・教育施設
高梁市立吹屋小学校(岡山県高梁市成羽町吹屋1290-1)が閉校したのは2012年3月末のこと。堂々たる139年の歴史の閉幕でした。
当校の開校は1873年。その後1899年に吹屋尋常高等小学校として現在地に移転し、何年かに渡りその校舎が拡充されてゆきました。木造の校舎は「江川式建築」と呼ばれる特徴的な構造を備えており、その美しい佇まいは訪れる人々を魅了します。
この地にある吹屋の銅山は最盛期の江戸時代には地域に大きな経済的な繁栄をもたらし、地域の人口も急増しました。財閥の寄付により敷地が寄付されその場所に学校が建築されたという歴史を有します。地域の人々の誉れというだけでなく、初めてこの地を訪れる人をも魅了する美しい校舎は2003年から2004年にかけて県指定重要文化財に指定されるほどです。
139年間に渡りこの地区を見守り続けてきた同校。2022年には再び資料館として開館するそうです。かつて元気な子供達の歓声が響いていた学び舎。あふれるような歴史ロマンが詰まっております。ゆかりのない方も一度この地を訪問されてはいかがでしょうか?
(2021年1月執筆)
卒業生にとってはたまらない懐かしい景色なのではないでしょうか。
夜には幻想的な雰囲気が演出されます。
これからも地域の大切な場所としてご活躍ください。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : 浅野裕一 様