鶴の湯 閉店/取壊
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世田谷線松蔭神社前駅から2分くらいの場所に静かに佇んでいた鶴の湯(東京都世田谷区若林4-20-15)がその歴史の幕を下ろしたのは2017年3月3日のことです。
年期の入った千鳥破風の黒瓦を備え、入り口のすぐ脇には風格のある掛松。屋号の入った行灯。かつての商家建築でよく見られた出桁造の屋根。風情あふれる外観が昭和レトロファンを引き付けていた銭湯でした。
「学生時代にこの近辺に住んでいたのです。特に冬場に足をよく運び、体の芯まで温まった記憶が思い出されます。奥壁に描かれた富士山。クラシックな昔ながらの番台。鮮明に覚えています。いつの間にか建物が壊されてしまっていたようです。でもこの銭湯が心まで温めてくれた思い出を大切にしてゆきたいと思います。」神奈川県出身の会社経営者様の声です。
(2021年3月執筆)
長年に渡り地域にとって大切な場所でした。心より感謝申し上げます。
ARTWORK & PHOTO : 小川真二郎 様
VIDEO : まぁやぁ 様