記事浜松町ビルディング 解体/取壊のイメージ画像

浜松町ビルディング 解体/取壊

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浜松町ビルディングの所在地である東京都港区芝浦一帯は、江戸時代には複数の大名屋敷が立ち並ぶ要衝でした。明治以降の都市化を経て、日本の高度経済成長期さなかの1984年、この地に「東芝ビルディング」が竣工しました。当時最先端のインテリジェントビルとして東芝の本社が入居し、日本の技術・経済を支える拠点として大きな役割を果たしました。2008年に野村不動産ホールディングスが建物の所有権を取得した後、2013年に東芝の本社機能移転を機に「浜松町ビルディング」へと改称され、多様な企業が集うオフィスビルとして新たな歴史を刻んできました。

現在、この地では「芝浦プロジェクト」と呼ばれる大規模再開発が進行しており、ビルは解体されることが決まっています。隣接地にツインタワーの1棟目(S棟)が2025年に完成した後、2027年度から解体に着手し、跡地にはオフィスや商業施設、住宅からなる新たなタワー(N棟)が2030年度に誕生する予定です。40年以上にわたり東京湾岸のスカイラインを形成してきた象徴的な建物は、未来の国際交流拠点へと姿を変えることになります。

「このビルには思い出があります。ビジネスマン一年生の時に大切なプレゼンがこのビルでありました。一流の会社様へのプレゼンでしたのでとても緊張して浜松町からこのビルに至る屋根付きの通路を歩いた記憶が鮮明に心にとどまっております。ビルが来年解体予定と伺ったので、久しぶりにこのあたりに足を運んでみようと思います。」神奈川県出身の男性の言葉です。長年にわたり、日本のビジネスシーンを支え、多くの人々の営みを見守ってきたこのビルの運営関係者様に大いなる敬意が表されます。

(2025年8月改筆)

PHOTO:PIXTA

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