雲の上のホテル 解体/取壊
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世界的建築家として有名な隈研吾氏の設計で知られる「雲の上のホテル・レストラン」(高知県高岡郡梼原町太郎川3799-3)が2021年9月30日、大規模改修工事のために閉館しました。
国道197号沿いの太郎川公園の敷地内に佇む同館は1994年に開業しました。地元の木材を利用した木造建築の造形美が有名で、近くの「雲の上の温泉」や「雲の上のプール」などと並び地域の人気施設となっていました。ただ近年は老朽化を起因とする傷みも随所に散見されていました。そしてついにこの建物は取り壊されます。
「地域の風景にマッチした美しい木造建築は素晴らしかった。ほのかに木の香が漂う部屋での時間は最高。私のお気に入りの施設で、よいことがあった時にこの施設を利用したものです。思い出がつまった施設ですので取壊はとても寂しいです。このホテルで体験した時間は心の中に記憶されると思います。今まで本当にありがとうございます。」四国在住の男性の言葉です。
多くの人々に大切な思い出を与えてくれた「雲の上のホテル」。2024年には素敵な姿に生まれ変わって私たちの前に姿を見せてくれそうです。
(2021年10月執筆)
うつくしい造形美で有名な建物です。
地元産出の木材が惜しみなく利用されています。
多くの人々の大切な思い出を詰め込んで、その美しい歴史の幕を下ろします。
PHOTO:PIXTA
「和の大家」とも称される隈研吾氏。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?