【御堂筋線】10系車両 引退
- 乗り物
大阪メトロ御堂筋線で活躍する10系車両は2022年7月をもって引退することが正式に発表されました。
1973年に谷町線向け車両として登場し、1976年から御堂筋線で運行を開始した10系車両。当時主流の抵抗制御方式の課題だった排熱軽減と省エネルギー化を実現したことで知られます。長きに渡り活躍しましたが徐々に新型の30000系車両への置き換えが進んでいました。そしてついに本年7月をもって引退となりました。
「覚悟はしていましたが、こうして引退のヘッドマークをつけた姿を見ると胸にこみ上げるものがあります。なんといっても地下構内の排熱問題を解決した車両。当時かなり温度が高かった地下鉄を涼しくしてくれた車両なのです。そして時代の要請に応じて少しづつ変化し続けてくれた10系。通学通勤と毎日のように利用していましたので、私の人生を支えてくれたと感じています。いままでありがとう。そしてお疲れ様でした。」大阪府在住の鉄道ファンの言葉です。
御堂筋線10系車両。日本の鉄道史に確かな足跡を残してその役割を終えます。
(2022年6月執筆)
当地の地下鉄を涼しくしてくれたことで知られます。
PHOTO:PIXTA