上郡町立鞍居小学校 閉校
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山あいの静かな場所に佇む上郡町立鞍居小学校(兵庫県赤穂郡上郡町野桑1303番地)の開校は1875年。長きに渡り地域の学び舎としての歴史を繋ぎます。1979年には全国花いっぱい運動コンクールで最優秀賞を受賞するなど地域の自然を敬う学び舎として知られていました。
1934年に植物学者の牧野富太郎博士がこの地を訪れ、周辺に自生していたノモモを調査しこの地の固有種であることを発見します。後に「鞍居桃」と名付けられ現在に至るまで地域の人々に愛されています。
長きに渡りこの地区を見守り続けてきた同校ですが、残念ながら2012年に閉校しました。「鞍居桃」は1986年に3本、更に2002年に2本計5本が校庭に移植され、桃の節句の頃に花を咲かせるそうです。四季折々、花にあふれた美しい学び舎の思い出は卒業生や先生方などの関係者様の心の中にしっかりと記憶されているそうです。
確かな歴史を誇る美しい学び舎。この地に再び子供達の元気な声が響き渡ることを期待したいと思います。
(2022年12月執筆)
長年に渡り地域の子供達の登下校を見守り続けました。
懐かしい記憶が呼び起こされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
卒業生・先生・地域住民など関係者様の心の中に、美しい思い出が永遠に記憶されますように。
PHOTO: くろうさぎ 様
「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎氏。近代植物分類学の権威です。
この機に永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?