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久部良バリ

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久部良バリは、沖縄県八重山郡与那国町、与那国島の玄関港・久部良港北側の海岸部にある断層崖の深い亀裂で、琉球王府が先島地方に課した重税負担を回避するために妊婦に崖を登らせたことから名付けられたと言われています。独特の海浜景観の中央にある断層崖の深い亀裂で、全長約15m、幅3m程度で、深さは約10m。二つの岩の間に深淵が広り、危険な場所とされています。

与那国島の人頭税は、1609年に薩摩の島津氏による琉球国侵攻のち、1611年には与那国島で検地が行われ、その制度がはじまりました。納税額を人の頭数で割ったもので、米などの農産物や縄、畜産品・布や魚介類などが納められました。その重い税の納付義務は先島地域の住民を1903年の廃止の時まで長きに渡り苦しめることになります。

悲しい歴史を伝承する場所として久部良バリは、国指定の名勝にも指定されています。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2023年1月執筆)

PHOTO:PIXTA

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