根岸競馬場
- 建物・施設
1866年に日本で初めての洋式競馬場として建設された横浜競馬場(神奈川県横浜市中区根岸台)。元々は居留外国人の娯楽としてはじまった洋式競馬は、やがて貴族を中心とした日本人にも親しまれるようになったことで、多くの人の社交場として賑わいました。元々は「根岸競馬場」という名称でしたが、1937年より横浜競馬場と改称されています。
横浜競馬場のスタンドは関東大震災で被害を受けたものの、その後建築家のモーガンによって再建されました。現在残されている建物は1等スタンド(一等馬見所)となっています。かつては二等スタンドもあったものの、老朽化のために1988年に解体されています。
第二次世界大戦の激化により1942年には競馬の開催が休止したのち1943年6月10日に閉場され、76年の歴史に幕を下ろしています。日本各地に建設された競馬場のモデルともなった旧横浜競馬場は、現在は外からの見学のみが可能となっていますが、興味のある方はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2023年4月執筆)
横浜市根岸の地に美しい歴史を今に伝える史跡があります。
PHOTO:PIXTA
日本の競馬発祥の地として知られます。
永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?