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旧岩淵水門(赤水門)

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東京都北区にある旧岩淵水門(東京都北区志茂5丁目41)は、荒川放水路と隅田川を仕切っており、「赤水門」とも呼ばれている水門です。こちらの水門は、1916年に着工し、1924年10月に完成。8年もの歳月をかけて作られたものであり、建設工事を監督したのはパナマ運河の建設にも携わった経験を持つ土木技術者・青山士(あおやまあきら)氏です。

この水門は、RC造(ただし一部がS造)となっており、9メートルの幅ゲート5門で構成されており、荒川下流域に住んでいる人々の生活を洪水から守るという役割を果たしてきました。しかし赤水門は、完成以来地盤沈下などの問題に悩まされてきたという事情もあり、1982年に新しい水門(青水門)が完成したことに伴って水門としての役割を終え、58年の歴史に幕を下ろしました。

赤水門は1999年には東京都選定歴史的建造物に選定されています。長らく人々の安全を守ってきた水門に興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

(2023年4月執筆)

東京都北区。当地を流れる荒川にも歴史ロマンあふれる史跡があります。

PHOTO:PIXTA

高潔の土木技術者「青山士」。当地はゆかりの地です。

永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?

 

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