検見川送信所
- 建物・施設
検見川送信所は千葉県千葉市花見川区にある旧無線送信所です。設計は逓信省経理局営繕課の吉田鉄郎氏。1926年4月1日に「東京無線局検見川送信所」として開局しました。日本最初の国際放送(コールサイン”J1AA”)を行うなど、数々の歴史的な出来事の舞台となりました。
1952年には、日本電信電話公社の発足に伴い、公社の検見川無線送信所となりました。しかし、1979年に、業務のすべてを名崎送信所へ移管し、惜しまれながら閉局しました。閉局後も、施設の一部は残存しており、現在は廃墟状態で本館が残っています。日本の通信技術の発展に大きく貢献し、その歴史的価値は公に認められており、この貴重な遺産の保存と活用が模索されているようです。
短波放送や国際通信など日本の通信史上重要な役割を果たした検見川送信所はその歴史的側面だけでなく、建築物としてもその評価は高く、本館はモダニズム建築の傑作とされています。ご興味のある方は是非訪問の機会を探ってみてはいかがでしょうか。
(2024年7月執筆)
PHOTO:PIXTA