【京王線】明大前駅 全面改修
- 乗り物
- 建物・施設
明大前駅は、1913年に京王電気軌道の火薬庫前駅として開業しました。駅名の由来は、江戸時代に徳川幕府の煙硝蔵があったことに遡ります。1917年に松原駅へ改称され、1933年には現在の場所に西松原駅が開業しました。1934年に明治大学予科が近くに移転したことを受け、1935年に両駅が明大前駅に改称されました。戦後、1948年に京王帝都電鉄の駅となり、2007年には駅ビル「フレンテ明大前」が開業しました。
明大前駅は、京王線と井の頭線が交差する重要な乗換駅として発展してきました。一方で、駅周辺の再開発や施設の老朽化対策が課題となっています。現在の明大前駅は、京王線が2階、井の頭線が地下1階という複雑な構造を有し、利用者の利便性は必ずしも高くない状況です。高架化により、現在の複雑な乗り換え動線が改善され、よりシンプルになることが期待されます。そして新しい駅舎のデザインも発表済。透明感のある素材が用いられた現代的な外観が予定されています。
明大前駅の歴史は、東京西部の発展と密接に結びついています。駅周辺を歩けば、火薬庫や大学の痕跡を見つけることができるかもしれません。ぜひ現地を訪れ、街の変遷を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
(2024年11月執筆)
当地ならではの光景ですが、近い将来に消失する景色でもあります。
PHOTO:写真AC