【東京高速道路】西銀座入口 廃止
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東京高速道路の西銀座入口がその役割を終えます。東京高速道路の西銀座入口は、1960年代の高度経済成長期に誕生した都市交通インフラの一部です。1951年に東京高速道路株式会社が設立され、1959年に最初の区間が開通しました。西銀座入口は、1966年の全線開通時に供用が始まったと考えられます。
この入口は、銀座の西側を囲むように走る約2キロメートルの一般自動車道に接続しています。首都高速道路と直結し、都心の交通の要所となっています。1973年には、首都高速八重洲線西銀座JCT・乗継所が設置され、さらにその機能が強化されました。
西銀座入口の特徴は、汐留JCT方面への入口のみが設置されていることです。一般的な高速道路入口と異なり、緑地の案内標識ではなく、青地の標識が設置されています。現在、この入口は依然として銀座エリアの重要な交通アクセスポイントですが、都市の変化に伴い、周辺の交通状況や利用ニーズの変化への対応が課題となっています。そして2025年4月上旬のKK線の廃止に伴い、当出入口もその役割を終えることになります。
東京の都市発展の歴史を肌で感じたい方は、ぜひ当地に足を運んでみてはいかがでしょうか。高架下から見上げる独特の景観に残された時間はのこり僅かです。
(2024年11月執筆)
PHOTO:PIXTA