【東京高速道路】新橋出入口 廃止
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東京高速道路の新橋出入口は、日本の高度経済成長期に誕生した都市インフラの象徴的存在です。1966年に全線開通した東京高速道路(通称KK線)の一部として、新橋出入口は銀座と新橋を結ぶ重要な交通結節点となりました。この出入口は、かつて汐留川が流れていた場所に建設されました。旧汐留川を埋め立てて高架道路が建設され、その下にはテナントが入居する独特の構造となっています。
新橋出入口は、長年にわたり都心部の交通の要として機能してきましたが、近年では首都高速道路のネットワーク拡充に伴い、その役割が変化しつつあります。2025年4月上旬には、KK線の廃止が決定しており、新橋出入口も閉鎖される予定です。
この変更は、首都高速道路の日本橋区間地下化事業と新たな都心環状ルートの整備に伴うものです。これにより、60年近くの歴史に幕を下ろすことになります。
今後、この地域は大きな変貌を遂げる可能性があります。都市再生の観点から、高架下空間の新たな活用方法が検討されるかもしれません。この歴史的な転換期に、新橋出入口とその周辺を訪れ、変わりゆく東京の姿を目撃することをお勧めします。都市の発展と変化を肌で感じられる貴重な機会となるでしょう。
(2024年11月執筆)
PHOTO:PIXTA