【弘南鉄道】大鰐線 運行休止か
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弘南鉄道大鰐線は、1952年1月26日に弘前電気鉄道によって大鰐駅から中央弘前駅間に開業しました。当時は地域の重要な移動手段として期待を集めました。1970年に弘南鉄道に譲渡され、大鰐線となりました。その後、1991年10月1日にはワンマン運転を開始し、経営効率化を図りました。
2000年代に入ると、利用者減少に対応するため、運行間隔の調整や新駅の開業など様々な施策を実施しました。2002年には石川プール前駅を開業し、2003年には安全性向上のためATSを導入しています。
しかし、沿線地域の人口減少や少子化による通学定期客の減少が続き、経営は厳しさを増していきました。2024年11月27日、弘南鉄道は沿線自治体との会議で大鰐線の運行休止意向を表明し、自治体側も合意しました。
通勤通学客の減少による収入減と、自治体への財政負担増加が限界に達したこと等が運行休止の主な理由のようです。2027年度末での休止が予定されていますが、具体的な時期は今後協議されます。
大鰐線の歴史は地域の発展と共にありました。運行休止が決まった今こそ、この路線の魅力を再発見する良い機会かもしれません。沿線には豊かな自然や歴史があります。ぜひ一度、大鰐線に乗って沿線の風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(2024年12月執筆)
多くの方々の大切な思い出を詰め込んでその歴史の最終コーナーに差し掛かりました。
PHOTO:写真AC
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沿線の風景が多数登場します。