【弘南鉄道】義塾高校前駅 廃駅か
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弘南鉄道大鰐線は、1952年に弘前電気鉄道によって大鰐駅から中央弘前駅間に開業しました。当初は三菱電機による地方電気鉄道システムのデモンストレーション路線としての位置づけもありました。その後、1970年に弘南鉄道に譲渡され、現在の大鰐線となりました。
1987年11月に開業した義塾高校前駅は単式ホーム1面1線の地上駅です。ホームだけの簡素な構造で、中央部に待合室があります。基本的には無人駅です、平日の登校時間帯には駅員が配置されます。この駅は東奥義塾高校に近く、通学の利便性に配慮して設置されました。
「りんご畑鉄道」の愛称で親しまれ、地域の重要な交通手段として機能する大鰐線。しかし、少子化による学生利用者の減少や、道路整備によるマイカーやバスの利便性向上などにより、利用者が減少しています。
2024年12月には、2027年度末での大鰐線の運行休止、事実上の廃止が報道されました。
今後、大鰐線の存続や新たな交通体系への移行について議論が続くと予想されます。廃線が決定する前に、ぜひ一度大鰐線に乗車し、りんご畑や津軽の風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。義塾高校前駅を含む各駅の歴史や特徴を探る旅は、貴重な経験となるでしょう。
(2025年1月執筆)
PHOTO:PIXTA