【弘南鉄道】小栗山駅 廃駅か
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弘南鉄道大鰐線の小栗山駅は、1952年1月26日に弘前電気鉄道によって開業しました。当時は「りんご畑鉄道」の愛称で親しまれ、沿線の学校や商業施設への重要なアクセス手段となりました。
1970年10月1日、路線は弘南鉄道に譲渡され、大鰐線となりました。1981年には快速列車の運行が開始され、利便性が向上しました。しかし、1991年にはワンマン運転が始まり、合理化が進められました。2000年代に入ると少子化や人口減少の影響で利用者が激減し、経営が悪化しました。ピークであった1974年に389万人だった年間利用者数は、2023年には27.1万人まで落ち込みました。
現在、大鰐線は存続の危機に直面しています。2027年度での運行休止が表明されており、長年の歴史に幕を下ろす可能性が高い状況です。現在、小栗山駅は無人化されていますが、地元住民の生活路線として、また観光客にとっての重要なアクセス手段として機能していますが地域全体での活性化が求められています。
小さな小栗山駅には地域の営みを感じさせる風情があり、四季折々の景観とともに訪れる人々に郷愁を与えます。ぜひ現地に足を運び、駅とその周辺の魅力を体感してみてください。
(2025年1月執筆)
当たり前であった景色に残された時間はあとわずかです。
PHOTO:写真AC
「658km、陽子の旅」は、主人公・陽子が東京から弘前を目指す中で、自分自身を見つめ直し成長していくロードムービーです。美しい自然と沿線の風景が物語に彩りを添え、大鰐線沿線の景色も印象的なシーンで登場します。旅の中で出会う人々との交流や心の変化が丁寧に描かれ、温かさと郷愁を感じさせる作品です。
津軽地方の魅力が詰まった本作を通じて、ぜひ大鰐線の美しい風景に触れてみてください。鑑賞後、現地を訪れる旅に出たくなるかもしれません。