【弘南鉄道】宿川原駅 廃駅か
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弘南鉄道大鰐線の千年駅の歴史は、1952年の弘前電気鉄道開業時にまで遡ります。単式ホーム1面1線を有する無人の地上駅。2002年に鯖石駅寄りへ200メートル移転したという史実を有します。
大鰐線は、青森県の津軽平野に電化路線を敷設する目的で開業しました。しかし、開業当初から経営は厳しく、1970年10月1日に弘南鉄道に譲渡されました。その後も利用者の減少が続き、2013年6月に弘南鉄道から大鰐線の廃止が表明されまし。しかし、沿線自治体からの財政支援を受けながら現在に至るまで運行を継続してきました。多くの困難に直面しながらも長きに渡り地域住民の足として活躍してきましたが、2024年12月、弘南鉄道は2027年度をもって大鰐線を休止する意向を明示しました。利用客の減少や維持運営コスト増大等が理由とされています。
目の前のリンゴ畑からただよう甘い香りを感じられる素朴な駅ですが、かつては平川にかかる古い木造橋のそばに佇む駅でした。大鰐線の廃止が決定的となった今こそ、是非現地を訪問してみてはいかがでしょうか。きっと大切な思い出を作れるはずです。
(2025年1月執筆)
PHOTO:PIXTA