【三江線】 鹿賀駅 廃駅
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三江線(JR西日本)の鹿賀駅(島根県江津市桜江町鹿賀197)が 69年の歴史に幕をおろしました。2018年3月31日に廃線となったJR三江線、各駅に住民の思い入れが詰まっていますが、中でも1939年に造られた鹿賀駅は別格といってもいいかもしれません。中国山地から江津市へ入る入り口にあたる鹿賀地区。実は三江線ができた当初は駅がありませんでした。しかし、この地域に住む住民が駅の開設を切望、ホームや駅舎は住民の手づくりによるものです。そのため駅自体は非常に小ぶりですがトイレはきちんと設置されているなど利用する住民の思いがこもった駅です。
地域住民の大切な思いが詰まった鹿賀駅、2018年4月1日以降は立ち入り禁止になっていましたが、路線廃止後も駅を愛する住民の手で「鹿賀駅活用プロジェクト」が発足。ミニトレインつくりなどを行い、2018年8月12日には鹿賀駅とその周辺で「三江線えき縁日まつり」が行われ、駅の廃止後一時的に立ち入りが可能に。駅ではホームでのライブなどが行われました。皆様も是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2018年10月執筆)
PHOTO:PIXTA