都営新宿線10-000形 引退
- 乗り物
都営新宿線で長らく同線の顔だった10-000形がついに引退を迎え、57年の歴史に幕を下ろしました。同車は1971年に試作車が製造され、しばらくの間三田線で試運転が行われました。1978年より量産車が登場し、前面デザインに変更が加えられました。そして1997年に5年ぶりに新造された際にはさらにマイナーチェンジが施され、よりスタイリッシュなデザインになっています。ちなみに、形式名にハイフンが入っていますが読み方は「いちまんがた」で、全車が新宿線のシンボルカラーの黄緑色の帯をまとっている点では共通です。千葉県の本八幡から新宿、そして京王線に乗り入れて主に神奈川県の橋本まで走っていましたが、新型車両の置き換えにより撤退が進み、最後に残った10-280編成が2018年2月11日をもって引退し、同線から完全に撤退しました。長い間走行していたため、同系列のどれかの顔立ちが、乗客の記憶に今もとどまっているかもしれません。
(2018年12月執筆)
都会的なイメージの車両です。
当たり前であったおなじみの車両ともお別れです。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA