神奈川臨海鉄道水江線 水江町駅 廃駅
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1964年(昭和39年)に神奈川臨海鉄道水江線の貨物専用駅として開業した「水江町(みずえちょう)駅」が、2017年9月30日で廃駅となりました。53年の歴史の閉幕です。川崎区塩浜の川崎貨物駅と水江町駅までの2.6キロを単線で結び、沿線の工場などと引き込み線で結ばれてもいました。日本銅管京浜製鉄所、東亜石油京浜製油所、日立造船金川工場、東洋ガラス川崎工場といった大規模工場の専用線もあり、高度成長期の京浜工業地帯を支えてきました。1980年代になると、貨物ルートの変更やトラック輸送への転換が多くなり、輸送量が減少し、ひっそりとした駅になっていました。晩年には、線路の錆とりをする機関車が、1日1往復するだけでした。廃駅となった後は、水江線と平行している道路の拡幅のために整備されます。(2018年12月執筆)