国有形文化財 うめのや遊技場 解体
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城崎温泉街の一角にあるうめのや遊技場(兵庫県豊岡市城崎町湯島字長崎784)が、2018年6月頃に解体され、93年の歴史に幕を下ろしました。うめのや遊技場は昔ながらの射的やパチンコ台などが並ぶ遊技場で、歓楽街らしい街の貴重な建築物。2017年には国登録有形文化財にも指定されました。しかし、経営していた高齢の女性が市外の親類宅へ転居したのち建物が売却され、解体されることになりました。もともと旅館だった建物を、ショー劇場やスマートボールなどを楽しめる歓楽街の遊興施設として改修し、昭和の時代は浴衣姿の温泉客らで賑わっていました。昭和の時代に流行ったパチンコ代「オールモナコ」も設置されていることから、マニアの間では密かに支持されていたうめのやですが、もう解体されその姿はありません。大衆文化を伝える建物がまた一つ姿を消してしまいましたが、在りし日の記憶を偲びに、遊技場があった場所に足を運んでみませんか。(2019年2月執筆)