三江線 式敷駅 廃駅
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1955年3月31日に、国鉄三江南線の開業時の終着駅として開業した式敷駅(広島県安芸高田市高宮町佐々部七谷2438)がJR西日本の三江線の廃止に伴い、2018年4月1日に廃駅となり、63年の歴史に幕を下ろしました。
列車交換が可能な島式ホームの1面2線構造で、ホームには木造の屋根が設置されていました。無人駅でしたが、バリアフリー対応のトイレまで備えたログハウス風の駅舎は地元の方が掃除などの管理をしており、地域住民や全国の鉄道ファンに親しまれた駅でした。
かつて後鳥羽上皇が隠岐の島へ流される途中この地域で亡くなり、葬儀の式場に敷物を敷いたという伝説から、式敷という名前がついたとの説のある歴史ロマンあふれる式敷駅。廃駅が決まってからは、鉄道ファンが降り立つことも多く惜しまれながらの閉鎖となりました。この駅にゆかりのある方は、もう一度この場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
(2019年2月執筆)
PHOTO:PIXTA