【道の駅】アリストぬまくま 建替
- 商業施設
道の駅アリストぬまくまは、広島県福山市沼隈町に設けられ、地域と密接に関わりながらその歴史を紡いできた施設です。1996年に旧沼隈町によって開業されたこの道の駅は、地元で採れた新鮮な魚介類や野菜が集まる「自由市場」、ハーブガーデン、地域の恵みを生かしたレストランなど独自色の強い施設形成で、都市と農村、そして海と陸を結ぶ交流の拠点として発展してきました。
開業から30年近くが経過する中で、アリストぬまくまは単なる物販拠点にとどまらず、地産地消の推進や地域雇用の創出、など持続的な地域社会への貢献に努めてきました。また、観光面でも県内外から多くの人々を引き寄せ、南部地域の経済活性化に寄与しています。さらに、子ども広場やギャラリーなど多様な設備を活用し、地域住民や観光客が集い、語り合い、学ぶ場所として親しまれてきました。
しかし、年月とともに建物や設備の老朽化が進み、利用者や地域のニーズの変化に応えるため再整備の機運が高まります。市や関係団体が協議を重ね、2029年度には新しい道の駅としてリニューアルオープンを迎える計画が策定されました。駐車場の拡充や多言語対応といった現代的課題に積極的に対応し、さらなる地域連携と観光振興の拠点として新たな一歩を踏み出そうとしています。長きにわたり運営と地域振興に尽力された全ての関係者の皆さまに、深い敬意を表します。
(2025年8月執筆)
PHOTO:PIXTA