下関市立角島小学校 閉校
- 文化・教育施設
下関市立角島小学校(山口県下関市豊北町大字角島1768番地)は、1874年に惜陰小学校として創設されたことがその歴史の始まりです。当時は村社八幡宮演芸場にて授業を行っていましたが、その後幾度かの改称を経て現在の校名となりました。
同校では、近くに海があるという特性を生かし、毎年「かご網漁」を行ってきました。地元の漁港をはじめとする地域の人々の協力のもと、実際に網を結びつけたかごを海に仕掛け、自分たちで漁を行います。漁を行う中では、漁協の組合長さんの話を聞いたり、海の底を箱めがねでのぞいたりするなど、さまざまな経験を行っています。さらに、この時に収穫できた魚やタコは学校に持って帰り、地元のお年寄りなどに教えてもらいながら調理をし、食事を楽しみます。自然の恵みの大切さをかんじとれると評判です。
アットホームで自然あふれる学び舎ですが、残念ながら同校は2020年3月31日、学校統合のために閉校となることが決まり、145年の歴史に幕を下ろします。この場所にゆかりのある人は、ぜひ学校にもう一度足を運んで、大切な思い出を振り返ってみてはいかがでしょうか。
(2019年6月執筆)
とても美しい裏庭です。
沢山の子供達が元気に遊びまわる姿をもう一度見てみたいものです。
長年に渡り、地域の子供達をお守り頂きありがとうございます。
PHOTO:PIXSTAR様/PIXTA