箱根登山鉄道 モハ2形「109号」 引退
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2021年3月21日。箱根登山鉄道のモハ2形「109号」が歴史の幕を下ろします。109号は二つの車両を組み合わせて作られた車両。特筆すべき先頭車両は木造車のチキ2形の走行系機器。もともと1927年にデビューした車両です。1930年代を思い出させてくれる緑色の塗装に身を包み美しい箱根の山を疾走する姿はとても美しく、鉄道ファンのみならず、箱根を訪れる人の心を癒してくれました。
「この車両に乗り込んだときに体感できる音、振動、匂い、美しい景色。すべてが愛おしい。若き日に一人で訪れた初めての箱根登山鉄道。そして子供達をつれてやってきた箱根の旅行。忘れることができません。94年もの長い間、お疲れ様でした。沢山の思い出を頂きました。心より感謝申し上げます。」神奈川県在住の男性の声です。
引退後は解体される予定のモハ2形「109号」。94年の歴史の幕引きとなります。箱根登山鉄道を象徴する名物車両でもある109号の引退に各地からねぎらいの言葉が届いているようです。是非最後のお別れのために現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2021年1月執筆)
古くても力強さを感じる車両でした。
当たり前であった日常の光景。その終わりが近づいております。
沢山の思い出を頂きました。長きに渡りありがとうございました。
PHOTO:PIXTA
※ラストランイベントなどで大勢の方が一か所に集まることを現在のコロナ禍の状況においては推奨されていないようです。最終日のイベントへの参加を極力控え、むしろ日々営まれた日常の姿を見つめ、そっと遠巻きに長年の功労に感謝する。あなただけのお別れこそファイナルアクセスが推奨するお別れ方法です。
VIDEO : ayokoi 様