山本中学校杵原校舎 閉校
- 文化・教育施設
- 建物・施設
山本中学校杵原校舎(長野県飯田市竹佐377−1)が閉校したのは1985年3月末のことです。
地域の子供達のために独立中学校を建設しようとする村民の熱意が結実して生まれたのが山本中学校杵原校舎です。1949年8月18日が校舎の落成日。ここが当校の創立起源となりそうです。
設立経緯から地域の人々の強い思いが込められた学び舎。婦人会では兎を飼いその収益金を建設費に充当。敷地は大半を地主が無償提供。区は産土の神の森木を売り建設資金に充て、村民は藁・竹・縄等を持ち寄ったとのことです。まさに地域が一体となった手作りの学校だったのです。心優しい大人に守られて子供達はすくすくと成長したそうです。
長きに渡りこの地区を見守り続けてきた同校ですが、残念ながら1985年に閉校。38年間の堂々たる歴史の中で巣立った卒業生の数は3515名。その美しい木造校舎と春に咲き乱れる桜の木は有名。2005年には登録有形文化財として登録されました。その生い立ちから現在の佇まいまで魅力あふれる「杵原学校」。ゆかりのある方もそうでない方も現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと子供達の歓声と地域住民の熱い情熱を感じとることができることでしょう。
(2021年3月執筆)
登録有形文化財として登録されるほど美しい木造校舎です。
この門から巣立った卒業生の数は3500名を超えます。
これからも地域の大切な拠点としてご活躍下さい。
PHOTO:PIXTA
吉永小百合氏主演の映画「母べえ」。当校もロケ地になっております。
VIDEO : cinemafiles 様
永久保存版としてお手元に確保してみてはいかがでしょうか。