Final 2021年9月30日 記事京急油壺マリンパーク 閉館のイメージ画像 History 53年

京急油壺マリンパーク 閉館

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京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市三崎町小網代1082番地)が2021年9月30日をもって閉館します。老朽化を起因とする施設維持管理が困難であることが主な理由のようです。

同園の歴史は古く、1968年4月の開館。戦前の海軍潜水学校、戦後の神奈川県立三崎水産高校跡地に建造された施設です。特筆すべきは初代館長の末廣恭雄氏が提唱した「サーカス水族館」構想。魚そのものの習性や生態を再現したり、魚の感覚をショーに仕組んで見せるコンセプトです。当時では斬新な構想は現在においても当水族館に息づいているようです。

後に「横浜・八景島シーパラダイス」や「新江ノ島水族館」など大型の水族館が近隣地域にオープンしますが、当初は湘南鎌倉地域では大きな水族館でありアットホームな水族館として人気を博しました。

「油壷は大好きな場所なのです。青春時代の思い出が沢山。海だけでなく周辺の自然環境も美しく、仕事で煮詰まったりすると今でも足を運ぶ場所です。京急油壺マリンパークにも子供と愛犬を連れて何回も行きました。閉館のニュースを聞いてとても寂しいです。残りの期間、何回か足を運びたいと思います。」神奈川県中部在住のお母さんの言葉です。

閉園に向かっていよいよカウントダウンがはじまりました。53年の歴史の閉幕となります。最後の思い出を作りに、京急油壺マリンパークへ足を運んではいかがでしょう。

(2021年5月執筆)

PHOTO:PIXTA

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