和気町立日笠小学校 閉校
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和気町立日笠小学校(岡山県和気郡和気町日笠上222)がその歴史に幕を下ろしたのは2017年3月末のことです。
当校の創立は当地が「日笠村」であった1872年にまで遡ります。修養尋常高等小学校としてその歴史が始まりました。この地域にはかつて日笠金山という金鉱山(1970年代に閉山)があり、一時期は国内有数の含金率を誇るなど、一攫千金の鉱山ブームの様相を呈していた時期もあるそうです。当地で産出される金は地域の発展に大きく寄与しました。そして鉱山業に従事される親御様の子供達も数多く通っていたのが和気町立日笠小学校です。
残念ながら地域の人口減少に伴い在籍児童数の減少に歯止めがかからず、2017年に堂々たる歴史の幕を下ろしました。145年間の最後のバトンを受け継いだのは最終年度在籍児童20名。見事にラストランの大役を果たされたそうです。
ご興味のある方はこの場所に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。一攫千金を夢見てこの地の未来に賭けた先人達。その力強いスピリットを感じ取れるかもしれません。
(2021年6月執筆)
沢山の思い出がつまった校舎です。
かつては子供たちの賑やかな声が響いていたことでしょう。
卒業生、先生、地域住民など関係者様の心の中に、美しい思い出が永遠に記憶されますように。
PHOTO:くろうさぎ様