那覇市第一牧志公設市場建屋 取壊/建替
- 建物・施設
那覇市第一牧志公設市場(沖縄県那覇市松尾2-10-1)の建屋が47年の歴史に幕を下ろします。
市場は闇市からのスタートでした。終戦直後、この地に闇市が自然発生的にできました。衛生面の問題や、不法占拠などの問題の解決のため、那覇市が1950年に4棟の長屋(木造)の公設市場を建てましたが、この建物は、1969年に火災で焼失してしまいました。そこで1972年に、建設されたのが現在の那覇市第一牧志公設市場です。家族経営でアットホームな雰囲気の店舗を運営するお店が多く、2-3世代にわたって戦後沖縄の歴史を知りつくしています。沖縄の人々の食の拠点というだけでなく、戦後沖縄の歴史を体感できる場所として、沖縄への観光客がほぼ訪問する観光名所になっています。
場所は変わらずに市場機能は維持されるようですが、果たして戦後からの歴史を感じさせる雰囲気は維持できるのでしょうか。とても寂しいという声が各地から聞こえてきます。
(2018年12月執筆)
中に入ると活気にあふれています。戦後から沖縄の人々の食卓を彩る役目をはたしてきたのですね。
南国ならではのカラフルな魚や甲殻類が沢山並んでいます。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA