浦幌町立川上小学校 閉校
- 文化・教育施設
浦幌町立川上小学校(北海道十勝郡浦幌町栄穂)がその歴史に幕を下ろしたのは1986年(昭和61年)3月末のことです。当校の創立は1908年(明治41年)、上浦幌第二特別教授場まで遡ります。640人の卒業生を送り出した学び舎ですが、地域の児童数の減少により周辺の2小学校と統合して上浦幌中央小学校が新設されることになり、77年間の長きにわたる独立校としての歴史に終止符を打ちました。
当校が置かれた川上地区は浦幌川の最上流部にあたり、浦幌町の中心部からも離れています。浦幌川の流れの両岸に耕作地が作られており、その中央を走る国道274号線沿いに民家や建物が点在します。道東自動車道の浦幌インターチェンジからもほど近い場所に、今も残る赤い屋根の建物がかつての学び舎の一部です。学び舎のあった場所には川上近隣センターが置かれ地域の人々の暮らしに彩を添えています。建物の隣に据えられた閉校記念の碑には当校の校章が刻まれており、この地に紡がれた学び舎の営みを今に伝えています。
ご興味のある方はこの場所に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。緑深い大地と清らかな川の流れに見守られた学び舎の物語を感じることができることでしょう。
(2021年12月執筆)
確かにここに学び舎が存在した。その証です。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO:poteto089aaa様