【JR貨物】補助機関車EF67形 完全引退
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JR山陽線の瀬野と八本松間を結ぶ急坂区間(通称セノハチ)のために開発された補助車両EF67形。鉄道ファンや地域の人々にとってお馴染みの「もみじ色」をまとった人気車両です。長きにわたり当地で活躍してきましたが、2022年2月13日で定期運用離脱。そしてついに2022年3月末をもって完全引退します。
EF67形の登場は1982年。当地のセノハチ区間のための専用車両で、EF60形・EF65形をベースとして改造された特別車両です。急峻なカーブと坂が連続するセノハチは全国で唯一、機関車の補助が必須である区間として知られます。一定以上の速度を確保しないと車輪が空転するなどその運転に神経を張り巡らさなくてはいけない難所です。
「セノハチ登坂で活躍するもみじ色機関車の姿はとても力強くかっこよかった。西の箱根とも呼ばれる急こう配が続く難所中の難所です。重量のある貨物列車は補助なしでは登れないため、このEF67形の力を借りるのです。その力強い姿に魅了され現地に足を運んだことは数知れず。運営の皆様はとても大変だとおもいますが、私はこのセノハチ区間とEF67形は山陽本線の宝物だと思うのです。若き日の思い出が詰まったこの場所でもうEF67形の姿が見れなくなると思うと本当に寂しい。長きに渡りお疲れ様でした。そしてありがとう。」東京都在住の鉄道ファンの言葉です。
EF67形の完全引退。日本鉄道史に栄光の歴史は確かに刻まれました。
(2020年3月執筆)
もみじ色機関車の愛称で愛される人気車両です。
EF67形が力強く重い貨物列車を支援します。
この場所でしか見ることのできない貴重な景色でした。長きに渡りお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA
VIDEO : 中国新聞社 様