三高山砲台
- 建物・施設
三高山砲台は、広島県江田島市に位置する明治時代の軍事施設です。日露戦争前の明治時代の後期、ロシアとの国交が断絶し、バルト海からのバルチック艦隊の脅威に備えるために建設されました。広島湾を守るための要塞として、広島市や呉の帝国海軍鎮守府を防衛する重要な役割を担いました。
砲台は能美島の三高山に2年の歳月をかけて建設設置されましたが、それは広範囲の海域を監視できる戦略的な位置でした。しかし、実際に戦闘に使用されることはなく、日露戦争後は無線基地や投射台として利用されました。現在、三高山堡塁跡は日本土木遺産に認定され、市民の憩いの場として活用されています。
ほぼ当時の姿が残る貴重な旧軍事施設です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年7月執筆)
戦時の緊張感が伝わる場所です。
歴史を今に伝承する貴重な場所と言えそうです。
PHOTO:写真AC