【能勢電鉄】鋼索線/索道線 廃線
- 乗り物
妙見の森ケーブルの歴史は古く、「妙見鋼索鉄道」(1925年開業)をルーツとします。同鉄道は戦争により廃止されましたが、1960年に同線の下部線部分のケーブルカーを妙見ケーブルとして復活改修。そして、上部線の山頂側をリフトにして同年8月に開業しました。
利用するのは定員50人の2車両。運転速度は平均2.2m/秒で、2駅を擁します。ケーブル山上駅(標高460m)と黒川駅(標高237m)を結ぶ全長約600m。その高低差は223mです。
地域の方々の足でもあり、美しい四季の景色を楽しめる妙見の森ケーブルは人気がありましたが、近年その利用者は減少傾向。老朽化による新規設備投資の必要性もあり、その将来性について議論されていたようです。そして2024年6月24日の廃止が当局より発表されました。
ご興味のある方は一度現地に足を運んで、その景色を記憶されてはいかがでしょうか。美しいケーブルカーの歴史に触れることができるに違いありません。
(2023年1月執筆)
追記・・・同線の廃止日の繰り上げの正式発表がありました。鋼索線(妙見の森ケーブル)、索道線(妙見の森リフト)等妙見の森関連事業は2023年12月3日が営業最終日とのことです。(2023年9月執筆)
この車両に大切な思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
多くの方々の思い出を詰め込んでその歴史の最終コーナーに差し掛かりました。
PHOTO:PIXTA