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【立山黒部貫光㈱】トロリーバス 廃止

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立山トンネルを走るトロリーバスが歴史の幕を下ろします。正式発表によると2025年度以降に電気バスへと置き換える方針とのことです。

標高3,000mの立山直下を横切る立山トンネルは大町(長野県)と宇奈月(富山県)を結ぶ全長約3.5㎞に及びます。立山黒部アルペンルートを象徴するトンネルでありその完成と営業開始は1971年です。ここを走るのが立山黒部貫光㈱が運営するトロリーバスです。

当初採用されていたディーゼルエンジンは多くの排気ガスを排出するため、それがトンネル内に滞留してしまうという問題が生じていました。それを解決すべく採用されたトロリーバス。立山黒部アルペンルート内の関電トンネルと並び、日本で2つのトロリーバスの1つとして活躍しました。

現在でも多くの人々が足を運ぶ人気の観光地となっている立山黒部アルペンルート。当地を象徴する景色を作り出す存在ですが、車両の老朽化も進行するなどの課題も生じているそうです。既に関電トンネルは電気バス化されており、国内唯一のトロリーバスとして運営されており、修理部品調達の困難性の課題も生じているそうです。そしてついにトロリーバスの電気バス転換方針が正式に発表されました。

「もう40年も前のことです。学校の修学旅行で現地に足を運びました。黒部ダムの壮観さと共にこのルートを走るトロリーバスの景色は現在でも脳裏に刻み込まれております。いよいよ正式引退ですね。少し時間があるようですので、必ず現地に足を運ぼうと思います。」 神奈川県在住男性の言葉です。

(2023年8月執筆)

 

多くの人々の思いを詰め込んでその歴史の最終コーナーを回りました。

PHOTO:PIXTA

 

映画「黒部の太陽」。日本映画史に輝く傑作です。

永久保存版としてお手元に確保されてはいかがでしょうか?

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