芦生研究林森林軌道
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京都府南丹市美山町芦生斧蛇に存在する京都大学芦生研究林。広大かつ原生的な森には多種多様な生物が生育・生息しており、「植物学を学ぶものは一度は芦生演習林を見るべし」と称される森です。日本全国の研究・教育の場として活用されていて、一般市民も利用可能なガイドツアーも存在します。
この地に敷設されている森林軌道(トロッコ)は、由良川の源流に沿って造られ、1927年に完成しました。戦後の大規模伐採の時代には引込み線も設けられ、材木の運搬に活用されていました。しかし、1960年代以降の木材伐採の縮小化に伴い使用頻度や利用距離も年々低下していったという史実を有します。ただ現在も不定期運航はされており現役で活躍している線路です。そして、その学術文化的価値が認められ2008年に経済産業省の近代化産業遺産に指定されました。
ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。当地の歴史ロマンを感じとれることでしょう。
(2023年5月執筆)
京都府南丹市にも歴史ロマン溢れる場所があります。
PHOTO:PIXTA