海軍棒プール
- 建物・施設
海軍棒プールは、南大東島の東岸にある自然の岩礁をくり抜いて造られた海水プールです。 1892年、大日本帝国海軍の軍艦「海門」が南大東島を訪れ、測量用の標木(棒)を岸壁に立てました。その標木のことを後に「海軍棒」と呼ぶようになり、プールの名前の由来となりました。プールは、島の子供たちに遊び場を作るため、自然の岩礁をくり抜いて人工的に造られました。
崖上に佇む現在の「海軍棒」は、後年コンクリート製で再建されたもの。泳げる砂浜などのない南大東島において、「地域の子供達のために」という一心で素敵なプールを残してくれた大人達。その想いは長い時を超えて、当地の子供達にしっかりと伝わっています。歴史ロマンと野趣に溢れる海軍棒プール。ご興味のある方は、是非一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2024年6月執筆)
きわめて美しいプールですが、水深が深い箇所もあり、波が高いときは遊泳禁止とのことです。現地では安全に最新の注意を払ってください。
PHOTO:写真AC