【ジェット輸送機】C-1 退役
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日本初の国産双発ジェット輸送機「C-1」が、半世紀以上の歴史の幕を下ろします。1960年代初頭から開発が検討され、1966年11月に新規開発が正式決定。日本航空機製造が開発を担当し、川崎重工業が生産を担当した名機です。
1970年11月、川崎重工岐阜工場で初飛行に成功。1971年2月に航空自衛隊へ初号機が引き渡され、1975年4月から実運用が開始されました。C-1は優れた高速性能と高いSTOL性能、柔軟な積載能力を持ち、現場からも高い評価を勝ち得ました。
1981年10月までに試作機を含め計31機が生産され、小牧・入間・美保の3基地に配備されました。しかし、後継機C-2の導入に伴い徐々に縮小。2024年10月現在、入間基地の3機のみが運用中ですが、航空自衛隊は2024年度中に全機退役を正式決定しました。
日本の航空機産業発展に大きく貢献してくれたC-1。その功績は永遠に語り継がれるはずです。
(2024年11月執筆)
PHOTO:PIXTA