洋館 イタリア館 解体/取壊

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青森県青森市油川地区の松前街道沿いにある、赤レンガの洋館「イタリア館」(青森県青森市油川柳川30)が、2018年5月に解体されました。イタリア館は、大正時代にイタリア人が経営していたイワシ缶詰工場の事務所兼邸宅でした。1915年にイタリアから神戸市に移り住んだイタリア人、ジュセップ・ファブリー。当初は、映画を販売するための商社マンでしたが、イワシが豊富に採れる青森市で加工品を製造し、イタリアに輸出しようと油川に移住してきたのが始まりです。1917~1918年にかけて、事務所兼邸宅を建設しイワシの缶詰工場を始めました。当時は、地元の人たちから「イタリア」という愛称で親しまれ、物珍しい西洋建築は話題に上ったのでした。イタリア館が建築されて、2018年でちょうど100年。イワシの缶詰工場が閉鎖された後は、西洋建築としての情緒を損なわないよう改修工事を重ね住宅として使用されてきましたが、現在は住む人もいなくなり管理も難しくなったことから、2018年5月に解体されました。現代でも地元のシンボル的存在であった「イタリア館」。ご存知の方は、跡地を訪れて当時のことを思い出してみてはいかがでしょうか。(2018年7月執筆)

 

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