根室本線 直別駅 廃駅
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JR北海道根室本線で、ローカルな雰囲気の駅がまた一つ役目を終えます。直別駅(北海道釧路市音別町直別)は、1907年に開業した歴史の古い駅で、1992年に無人化され現在に至っています。
駅舎は小さな木造の建物ですが、駅の構内は広く、ホーム2面と線路2線を有する構造になっています。そのため上下線の列車がこの駅ですれ違うことができました。駅の近くに民家数軒による集落が形成されているほかは、国道と草原が続くのみの沿線風景です。しかし駅を維持するにはあまりにも乗降客数が少なく、JR北海道より利用者が極めて少ない駅に指定。2019年3月16日のダイヤ改正で尺別駅、初田牛駅とともに廃止となることが決定し、112年間の歴史に幕を下ろすことになりました。
この駅の姿を見られるのはあとわずかですので、列車で同駅を通る際には気にかけてみてはいかがでしょうか。
(2019年1月執筆)
寂寥の大地に佇む駅舎には温かみがあります。
線路にかかる歩道橋には歴史の重みを感じさせられます。
長い間本当にお疲れ様でした。
PHOTO:PIXTA