太平洋石炭販売輸送臨港線 廃線
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臨港線(北海道釧路市)は、太平洋石炭販売輸送が運営する貨物専業の鉄道路線です。石炭車の両端にディーゼル機関車を連結することにより、北海道釧路市の春採駅と知人駅の間で石炭をシャトル輸送していました。同路線の開業は1925年2月。最盛期であった1977年ごろには、年間約260万トンもの石炭が算出されていたため、昼も夜も石炭の輸送が行われていました。しかし近年になってからは運行を継続していたものの、石炭が出た時のみの運行に。2010年には1日におよそ6往復程度の運行になったため、かつてのような頻繁な運行は見られることがなくなってきていました。こういった背景から同路線は現在廃止の方向で検討が進んでいます。早ければ2019年3月に運休し、その後2019年6月に廃止となり、94年間の歴史に幕を下ろすこととなります。日本に唯一残っていた、石炭を運ぶ運炭鉄道として鉄道ファンが足を運ぶことも多い同路線。その姿が見られるうちに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。(2019年2月執筆)
PHOTO:CRENTEAR様/PIXTA