小名浜魚市場 閉場/取壊
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小名浜魚市場が長年に渡る歴史の幕を下ろしました。この建物は福島県いわき市小名浜を象徴する建造物の一つ。地域住民のみならず県民にとっても親しまれてきました。水揚げされる魚は好漁場としてしられる小名浜沖で捕獲されたものが多く、そのリーズナブルな価格と種類の多さで地元の卸業者のみならず観光客にも人気の市場でした。
いわき市が運営する魚市場の建物は1966年に建設された鉄筋コンクリート製。一部は4階までありました。東日本大震災の津波で1階部分が被災してしまいました。レトロな雰囲気があり、いわき市が舞台の映画「フラガール」のロケにも使われました。
様々な人々の思い出の詰まった市場でしたが新しい魚市場建屋が完成したことで、長年の役割を終え2015年9月7日から解体工事が始まりました。「この建物は私の社会人としての人生が詰まっています。思い出が消えてしまうみたいで本当に寂しい。でもこれからの地域の明るい未来を信じている。長い期間に渡り本当にありがとう。」地元の漁業関係者の言葉です。
(2020年5月執筆)
昭和40年代初頭、福島県いわき市の町興しとして作られた“常磐ハワイアンセンター”がうまれました。その誕生秘話を描いた映画「フラガール」。この建物もロケ地になっております。もう見ることのできないその姿をみれる永久保存版の映像になるかもしれません。購入はお早めに。