志木市役所庁舎　解体/取壊

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2020年1月末をもって、志木市役所庁舎（埼玉県志木市中宗岡１丁目１−１）がその歴史の幕を下ろすことになりました。2020年1月19日にお別れイベントが開催され、関係者様は長年の思い入れのある建物にお別れを告げました。

当庁舎の建設は1972年。約半世紀に渡り志木市民に行政サービスを提供してきました。行政庁舎らしく、シンプルな構造。軽い湾曲が特徴の建物です。この地には河童にまつわる伝説があり、ご当地キャラクターの「カパル」も河童をモチーフにしたものです。子供達に愛されたキャラクターであり、市民によりそう志木市らしいものでした。庁舎内の至るところでその姿を見ることができました。

「引っ越しや結婚式。人生の節目で足を運んだ建物です。もっと活躍してほしいのですが耐震性の問題もあるのだとおもいます。きっとお別れの時期なのですね。いままで本当にお疲れ様でした。そして沢山の思い出をありがとうとお伝えしたいです。」志木市民の言葉です。

48年間に渡りこの地域を見守り続けてきた同館。地域住民の思いがたくさん詰まった志木市庁舎の歴史は色あせることはないでしょう。同館にゆかりのある方は、この場所にもう一度足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと新しい庁舎にも旧庁舎の息吹が感じられるはずです。

（2020年10月執筆）

PHOTO:PIXTA

トラック野郎第7作「突撃一番星」。ご存じ菅原文太氏主演の人気シリーズです。この作品には在りし日の志木市役所庁舎が登場します。