函館本線 本石倉駅 廃駅
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JR北海道函館本線の本石倉駅(北海道茅部郡森町石倉町)が、2022年春のダイヤ改正にて廃駅となる可能性が高まっています。
同駅は1944年に国有鉄道函館本線の本石倉信号場としてその歴史の歩みをはじめました。その後、旅客扱の開始・線路の複線化・国鉄分割民営化等の歴史を繋ぎます。相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、鉄筋にコンクリートパネルを敷き詰めたシンプルなホームが特徴的。このホームの上に待合所が設けられています。
「この駅はかなり歴史があるはずですが、ホームはそれほど古くなく作りは頑丈な感じがします。おそらく線路の位置の変更に伴い新しくつくられたのだと思います。駅としての利便性が高いとは言えず、下り線のホームにゆくにはトンネルをくぐって回り道をしなければなりません。便利な世の中では珍しい構造で私は大好きです。ホーム上の駅名標の先に見える海を臨む景色はとても情緒があります。人々の営みを感じさせてくれる美しい駅を楽しめるのも残りわずかな時間かもしれません。しっかりと記憶に焼き付けるつもりです。」北海道在住の秘境駅ファンの言葉です。
地域の大切な歴史をつないできた本石倉駅。ご興味のある方は廃駅前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
(2021年10月執筆)
簡素な待合所が設置されています。
この屋根付きの階段を上ってホームに向かいます。
長きに渡り地域の大切な場所でした。沢山の思い出をありがとうございます。
PHOTO:PIXTA
追記・・JR北海道から正式発表がありました。当駅の廃止は2022年3月12日です。