西条町立油木小学校 閉校
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西条町立油木小学校(広島県庄原市西城町油木312)が休校を経て正式に閉校したのは2016年3月末のこと。当校の開校は1874年ですので実に142年の堂々たる歴史の閉幕でした。
旧西城町では西城尋常小学校集成舎と並び最も古い学校であり、木次線油木駅のすぐ裏に静かに佇みます。この地区には「花田植え」という江戸時代から続く稲の豊作を祈って地区全体で毎年行われている行事があります。子供たちもこの行事を楽しみにしていたようで、学校には1990年の卒業生が卒業記念に制作したレリーフがあります。
長きに渡りこの地区を見守り続けてきましたが、地域の人口減少の影響を受けて閉校にいたりました。しかし温かく成長を包み込んでくれた学び舎での記憶は卒業生の胸のうちにしっかりと記憶されているそうです。
ゆかりのある方はこの場所にもう一度足を運んでみてはいかがでしょうか。小さな学び舎の在りし日の美しい営みを感じとれることでしょう。
(2021年6月執筆)
長きに渡り子供たちの登下校を見守り続けてくれました。
かつては子供たちの賑やかな声が響いていたことでしょう。
この場所に元気な子供達の歓声が再び響き渡る光景を期待したいものです。
PHOTO:くろうさぎ様