【山田線】平津戸駅 廃駅
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山田線(JR東日本)の平津戸駅(岩手県宮古市平津戸)がその歴史の幕を下ろします。
2022年3月22日より全列車が通過していた当駅ですが、正式に2023年3月17日をもって廃駅となることが決定しました。
平津戸駅の開業は1931年のこと。当時は終着駅であり、駅の構内に盛岡機関区平津戸機関車駐泊所が設置されていたことでも知られます。その後、国鉄分割民営化などの歴史を経て、長きにわたり当地の交通の要所として活躍しました。
単式ホーム1面1線を有する地上駅ですが、過去には列車交換可能な相対式ホームを有していました。細田酒店という商店が入っていた木造駅舎を有していた時代もありますが、後に解体。現在では簡便な待合所が残るのみであり、最近は全列車が通過する駅となっていました。
日本全国の駅の中で始発列車の時刻が最も遅い駅としても鉄道ファンに知られていた平津戸駅。小さな駅の営みに残された時間は残り数か月です。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2022年12月執筆)