【新潟駅】万代口バスターミナル 解体/取壊
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新潟駅万代口バスターミナルの歴史は、国鉄バスの万代口自動車営業所が開設された1930年にまで遡ります。当時は、バスは鉄道の補完的な交通機関として位置づけられており、万代口自動車営業所は、新潟駅と万代地区を結ぶ路線を運行していました。その後、新潟駅の万代口に3代目駅舎が完成。この駅舎建設に伴い、万代口自動車営業所も新築され、現在の形のバスターミナルが整備されました。バスターミナルは、その後も新潟市内や県内各地へのアクセスを担う拠点として活躍しました。
近年進められていた新潟駅の高架化工事完了に伴い、新潟駅の万代口はその駅舎が地下に移り、バスターミナルも駅直下に整備されることになります。そして新潟駅万代口バスターミナルは、2024年3月31日をもってその役割を終えます。旧バスターミナルの跡地は、新潟駅前広場の一部として整備される予定です。
頭端式の構造が特徴的で、昭和の雰囲気に満ち溢れた旧バスターミナル。万代シテイや古町などの商業施設に並び、当地を代表する景色の一つでした。ご興味のある方は一度現地に足を運んでみてはいかがでしょうか。長きに渡る美しい営みを感じ取る貴重な機会になるはずです。
(2024年1月執筆)
永遠に記憶しておきたい光景です。
PHOTO:PIXTA