船の科学館 取壊
- 建物・施設
海と船の文化をテーマにした海洋博物館「船の科学館」の解体工事がはじまります。
1961年にモーターボート競走の収益金を活用して海事博物館を建設する構想が立てられます。その構想を体現する形で、1974年に 船の科学館は開館しました。
初代南極観測船宗谷をはじめ、船舶模型や海事に関する資料を展示し、海運や造船、海洋開発などの歴史や技術を紹介する施設として、船舶ファンのみならず、多くの人々に親しまれてきました。長きに渡る運営により建物の老朽化なども目立ち、2020年4月から休館していましたが、2024年3月14日に「船の科学館 資料館」としてリニューアルオープンします。そして新施設のオープンに立場を譲る形で慣れ親しんだ建物はその役割を終え解体されます。
船の形を模した建物は当地を代表する景色の一つでありました。その姿を消した後も多くの人々の心の中に記憶されることでしょう。
(2024年3月執筆)
すぐにでも航海に旅立ちそうな、そんな建物です。
長きに渡り当地の景色を作ってくれました。
PHOTO:写真AC