Final 2008年3月31日 記事新潟県立吉川高等学校 閉校のイメージ画像 History 98年

新潟県立吉川高等学校 閉校

  • 文化・教育施設

新潟県上越市吉川区原之町に位置した新潟県立吉川高等学校は、明治43年(1910)に中頸城郡立吉川農学校として開校しました。地域農業の担い手育成を原点とし、幾多の変遷を経て昭和25年(1950)に吉川高等学校へと改称されました。

特筆すべきは、昭和32年(1957)に設置された全国で唯一の「醸造科」の存在です。酒どころ新潟の文化を支える杜氏や技術者を数多く輩出し、校内には酒造施設も完備されていました。実習で醸された清酒「若泉」は、地域住民に愛飲されるだけでなく、漫画のモデルになるほどの名酒として知られました。生徒たちは勉学のみならず、地域行事にも深く関わりました。地元の「越後よしかわやったれ祭り」などでは、神輿の運行や民謡流しに熱心に参加し、地域の文化風習を肌で感じながら住民と交流を深めました。当校は単なる教育機関を超え、吉川区の文化と活気の拠点として機能していたのです。

しかし、少子化に伴う県立高校再編計画により、平成18年(2006)に柿崎高校と統合して久比岐高校が開校。平成20年(2008)3月31日をもって、惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました。現在はその校舎が新潟県立吉川高等特別支援学校として活用され、新たな学びの場として息づいています。

長きにわたり地域教育を支えた運営主体の皆様に深く敬意を表します。卒業生や教職員の皆様、酒米を蒸す香りや祭りの熱気など、あの懐かしい学舎での日々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

(2026年1月改筆)

沢山の思い出がつまった校舎です。

 

確かにここに学び舎が存在した。その証です。

PHOTO: 廃校5000  様

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